カタールワールドカップアジア最終予選レポート
9月2日 VSオマーン戦 ホーム
0-1
まさかの2大会連続初戦負け。
終始オマーンのペースで試合が進んでて、向こうの思い通りにされたという展開。詳しく言うと向こうは最低引き分けで良いから徹底的に引いて守備重視の戦術だった。で最後に隙を突かれて失点。
オマーンは1ヶ月前から代表メンバーを招集して合宿をしてたらしく、明らかに日本戦に照準を合わせてきていた。
一方、日本はメンバーが全員集まったのは試合2日前、チームが始動したばかりでまだ連携とかが上手く取れてない状態で初戦に入ったせいかその辺りのミスが目立った。
ぶっちゃけ負けるべくして負けてしまったとしか言えない。
9/7 VS中国 アウェイ
1-0
前半、中国は5バックでいつもよりフォーメーションが違っていた。
守備固めてるつもりだろうけど隙間だらけで、案の定日本はそこを突いた攻めをして前半は圧倒的日本のペース、大迫の先制点が決まった。
後半になって中国は帰化選手を投入して普段の4-4-2に戻したらそこそこの試合になった。日本を相手に最初引き分け狙いだったのだろうか。
なんとか守り切って日本の勝ち。流石にオマーン戦よりチームとしての完成度は上がっていた。けど正直、追加点が欲しかった。
10/7 VSサウジアラビア アウェイ
0-1
まさに中東アウェイの洗礼。
我慢の時間帯が多い厳しい試合で、試合の3/4までは耐え切っていたのだが、パスミスからのカウンターで失点。点を取り返す事ができず負け。
ミスからの失点も然るべきだが1番の問題は点が取れない事。3試合で1得点は流石にマズイと言わざるを得ない。
森保監督は守備意識が高いが故に攻めの戦術が疎かになってしまっている印象を受けてしまう。個人的に古橋を左Wで使うのは余り気に入らない。大迫と2トップにするか、または大迫の所に入れるかでの起用をして欲しい。
10/12 VSオーストラリア ホーム
2-1
白熱の激戦。
A代表初出場で初スタメンの田中碧の先制点もあって日本のペースで試合が進んだ。
しかし、後半ゴール前のファウルからの相手のフリーキックで失点、再び嫌な空気が日本に流れた。
だがそれでも試合終盤、浅野のシュートが相手GKに弾かれるものの執念で押し込み勝ち越し、よく見たらオウンゴールだったけどチーム一体で取った点と言えよう。
なんとか首の皮1枚繋がった日本。このまま流れに乗って次の試合を迎えたい。
11/11 VSベトナム アウェイ
1-0
疑惑の判定。
伊東の先制点で勢い付いた日本。相手が格下だけに前半圧倒的に日本のペース。
そしてコーナーからのカウンターで伊東のスーパーシュートが決まったと思ったら、VARの結果疑惑のオフサイド判定。伊東のゴラッソは幻に終わった。
それよりも問題は後半追加点が取れなかった事、終始攻めていただけに得点力が足りないのが不安材料として残る結果となった。
11/16 VSオマーン アウェイ
1-0
リベンジ成功。三苫無双。
注目のリベンジがかかったオマーン戦。
前半は前回の反省が活かせてないとしか言いようがないというぐらい得点に繋がるシーンが少なすぎた。ベタ引きした相手に対しての崩しが全然できていなかった。何してんの。
後半から三苫が入って状況は一変、左サイドから崩しまくってかなりゴール前に迫るシーンが増えた。
そしてついに三苫のクロスから伊東がゴール。オマーンの壁をこじ開けた。
どうせ入れるならスタメンから三苫使え。
1/27 VS中国 ホーム
2-0
怪我人が多発したが無難に勝利。
伊東のクロスが相手DFの手に当たりPKを獲得。大迫が決め日本が先制。
後半になって交代で入った選手が活躍。長友に代わって入った中山のクロスから伊東がヘディングで決めて追加点。
試合内容は圧倒的だったがいくつか課題もあった。
その例の1つとして中に人数が固まり過ぎた事。ベタ引きして中を固めてる相手に対して中に人数がより過ぎた事は課題点としてあげられる。
交代の切り方に関しては妥当だったと言える。謎采配が続いた森保監督にしては意外だった何があったのか。
2/1 VSサウジアラビア ホーム
2-1
ホームでリベンジ最高。戦術は伊東純也。
負ければほぼ終わりの注目の一戦。
前半、ボールを奪った酒井が右サイドへスルーパス。イナズマの如く伊東が追いつき相手DFを置き去りにしてゴール前へクロス。それを受け取った南野が押し込み先制。素晴らしいカウンターだったと言えよう。
後半、長友のパス(?)を受け取った伊東がスーパーボレーシュートがサウジゴールを突き刺し追加点。これで伊東は最終予選4試合連続ゴール、まさにイナズマ純也様々。
中国戦に続き、怪我の吉田・富安に代わって出た、谷口・板倉のCBも安定したプレイを見せサウジ側に決定機を作らせなかった。
前の試合パフォーマンスが悪く叩かれまくった長友も、ベテランの意地を見せつけるプレイでサウジ側の攻撃を防いだ。後半中山と交代したのかは謎。
最終予選始まって初の観てて安心できる試合だった、初めからやってくれ。
3/24 VSオーストラリア アウェイ
2-0
勝てばワールドカップ出場が決まる大一番。
なるべくスローペースで試合を進めたい日本だが、攻めて来るオーストラリアに対してサイドが空き攻めざるを得ないので打ち合いの展開が続く。
0-0のまま試合が進んだ後半80分に投入された三苫が試合終盤暴れる。
オーストラリアDFの隙を突いた崩しから山根がクロスを入れそれを三苫が流し込み待望の先制点。
そのまま試合を終わらせれば勝ちの日本だったが、アディショナルタイムの終わりまさにラストワンプレーで、三苫の持ち味であるドリブルがオーストラリアDFを切り裂きまさかの追加点。
とどめの一撃が決まった所で試合終了。無事ワールドカップ7大会連続出場を決めた。
3/29 VSベトナム ホーム
1-1 締まりの悪い最終戦。
両チーム共予選の結果は決まっている為、消化試合に。
日本はサブメンバー中心のスタメンで挑む。
しかし、今までポジションの形にただサブメンバーを当てはめただけなので当然連携が上手くいかない。
そんな流れの中、ベトナムのコーナキックから完全に崩されて失点。あのベトナムのセットプレーは日本戦の為に相当練って来たのだろう。見事と言わざるを得ない。
前半から圧倒的に攻め込む日本だが中々ベトナムから点が取れない中、後半原口のシュートをベトナムGKが弾きそれをまさかのCBの吉田が押し込み同点。
途中から日本は本来のスタメンのメンバーを投入し、更に日本のボール支配率は上がり攻め込むも追加点が取れない。
田中碧がゴールを決めたと思ったらVARの結果ハンドの判定で取り消しに。こういう時の田中は運が悪い。
結果、1-1のまま試合が終わり引き分けに。ベトナムにとっては大金星であり実質日本の負けと言ってもいいだろう。
最終戦の消化試合で、サブメンバーをスタメンにするのは当たり前の采配だが、その采配の仕方に疑問が残る。最終予選を6連勝でW杯出場を決めたのにも関わらず森保監督への不安の声は増えるばかりだ。
まとめ
最終予選は監督への批判が恒例のように起こるが今回は過去一だったかもしれない。
田中や三苫などの若い世代が台頭してきたが森保監督はこれらの選手を起用するのが遅い。
更にスタメンの固定化が1番に言われており、クラブでも結果出ておらずコンディションが完璧ではなさそうな選手を何故か使い続ける事に特に批判の声が上がった。
最終予選から数日後、本戦のグループリーグの組み合わせが発表されたが日本はスペイン・ドイツ・コスタリカかニュージーランドのどちらかのグループに入った。
死の組と日本のネット民は騒いでいるが、スペイン・ドイツからしたら楽な組に入ったと言われている。
過去のW杯で日本にとって1番厳しいグループと言える組み合わせになった。
依然ネットで叩きかれまくる森保監督率いる日本代表はこのグループリーグを突破し目標であるベスト8にいけるのか?
色んな意味で本戦が待ち遠しい。