ドラフトの話
自分がまだCS出始めの頃、最近はあんま見かけないけど、トナメに行けず予選落ちした時、そういう人が最後まで大会を楽しんでもらう為にサブイベントを行うという文化があった。
その中にキューブドラフトがあり、初めてやった時、すごい楽しかった事を今でも覚えている。
CSのサブイベントで数回をドラフトを行い、すっかりハマってしまった結果、自分のドラフトプールを作るまでになった。
数年前、今では遊戯を引退してしまった知り合いの人とカードを共有して、あれこれ考えて作った最初のドラフトプールはぶっちゃけパワーバランスがめちゃくちゃだった。
征竜とか海皇とかテラナイトとか入ってるのに、異次元の女戦士とかならず者傭兵部隊とか化石時代のカードが入ってて、使われるカードと使われないカードが明確に分かれていた。
当時のプールを見るとパワーバランスはめちゃくちゃだし、入れたいカードをほとんど入れてたので枚数が無駄に多い。4人でやったら1人200枚ぐらいカード取ってた記憶がある。
けどやってくいく内に、使われないカード・ギミックとか、パワーが高すぎるカードなどを理解してきて段々とドラフト内のバランスが良くなってくる。
今ではそこそこいい感じにまとまってきたなと自分では思っていた・・・が、いざこの前自分のドラフトをプレイしてみたら、ピックの最後に余るカードが誰も使わず、使ってもそんなに強くないカードだった。
自分が思うバランスの良いドラフトはピックの最後の1枚になったカードでも、役割の持てるカードで構成されるプールが理想だ。
ならば、その誰も使わないようなカードを抜いてより良いカードと入れ替えれば良いじゃないかと言われるが、ここで言いたいのはドラフトの調整って思ったより難しい。
弱いカードを抜いて、強いカードを入れると当然ながらプール内のカードパワーがインフレしてくる。そうなると以前のバランスでは役割のあったカードが、インフレしたパワーバランスに役割が持てなくなって、誰も使わなくり次第にプールから抜けていく、それでまた更に強いカードが加わっていくの繰り返し。
かといって、抜いたカードとそんなにパワーの変わらないギミックやカード入れても、結局誰も取らない、または使っても弱くて勝てないで、1回きりでプールから抜けていく。
ある時、言われて気づいたけどドラフトあるあるで、"プール作成者新しいギミックを使って負けがち"という事を言われた。確かにその通りだなと思った。
新しいギミックが強ければみんな取るけど、そのギミックが弱ければ誰も取らないから、結果その新しいギミックのカードをほとんど取れて完成度の高いデッキができたと思うけど、対戦して既存のギミックにボコボコにされるというのを自分でも良く経験したし、他の人のプールでも見かけた事がある。
ドラフトプールの調整してて思うけど、ゲームバランスの調整ってすんごい難しいだなって実感した。ゲームクリエイターの人って大変なんだな〜笑。
ちなみにそれを実感した辺りから、あの禁止カード返して欲しいな〜とは願望は言うけど、制限改定に文句を言う事がほとんどなくなった笑。
ドラフトプールがインフレしすぎないようなコツというか、自分の中で軸という物を決めている。
それは自分のプールで言うとリンクモンスターを採用しない事。やっぱリンクていうシステムは画期的で、シンクロやエクシーズに比べるとお手軽に出せるのが優秀すぎる。
ハリファイバーとかは採用しないようしている。ハリ入ってるプールで遊んだ事何回もあるけど取ったもん勝ちすぎる笑。
けどこれは自分のプールの話で他の人のリンクが入ってるプールを否定しているわけではない。
ハイパワーのドラフトもそれはそれで楽しそうだし、取ったもん勝ちのパワー高いカードがあって、それが取れる引き運てのもドラフトの楽しみ方の1つだと思う。
話は少し変わって、この前自分のドラフトをやった時、新しいギミックやカードを入れた後だったのだが、「なんでこんなカードが入ってんだよw」みたいな事を言われまくった。
自分のイジられキャラもあって少し大袈裟に言われただけなのだが、正直まあまあ凹んだ。
確かに先程述べた、新しく入れたギミックが弱かったパターンだったのだが、調整している構想の段階ではそこまで既存ギミックと差が出るとは思えなかった。
蓋を開けて見なければわからないと言うように、テストプレイしてみなければその新しいギミックの真価を問う事はできない。
ここで一つ言いたいのは、他人のドラフトで遊ぶ人はプール作成者の意図を考えてプレイして欲しい。
ていうかそもそも、ドラフトってのは作るのが結構面倒くさい。
デッキの何倍もの量のカードをスリーブに入れるだけでめっちゃ時間かかるし。プレイする人にプール内容を見てもらう為に、リスト作るかまたは並べて写真を撮るかの作業もやってみるとかなり骨が折れる。
あと量にもよるけど持ち運びが面倒臭い。カバンの中身も圧迫するし重いしで気軽に持ち歩ける物でもない。
スリーブ代も安いのを使ってても量が嵩張るので結構バカにならない。
そういうドラフト作る苦労を理解したうえで、是非遊んでもらいたい。
プール内容を意見するのは良いと思うが、当然ながら頭ごなしに否定するのはよろしくない。
ドラフトは現代遊戯とは違った環境で遊びたいが基本スタンスだと思うので、普段使われないカードを多く使いたいと、ドラフトプール作成者は考えているのがほとんどだと思う。
だからあまり知られてないカードとかちょっとコンボ性が高すぎてドラフトでは中々使いにくいカードが入っていたとしても、ある程度は仕方ない。
ドラフトを初めて作った人のプールとかは、自分がそうだったように、バランスがめちゃくちゃなのが大半。そういう時は言葉をオブラートに包んで優しくアドバイスしてあげよう。
ちなみにちょい前に、仲良い奴のドラフトをやった時、まあまあ文句を言っちゃってて、いざ自分のプールが言われた時に、その事を思い出して少し反省した。
ドラフトは紳士の遊びなのでリスペクト精神を忘れないで欲しい。現代遊戯でも同じ事が言えるけど。
なので、終わった後は「楽しかった。ありがとう。」の言葉を忘れないようにしよう。
コロナでドラフトをする機会も以前と比べてかなり少なくなってきたけど、ドラフトに興味を持ってくれるプレイヤーが増えると嬉しい。
いつか自分は過去にFordさんが開いた秋ドラのように、ドラフトの大会を開きたいと思っている。
今回のブログは仕事中の暇な時間で書きました。約1年ぶりの更新w。